引き寄せよう!としないときにこそ引き寄せてしまうおもしろさ

よくある引き寄せの法則について書かれた本などでは、まず「思考は現実化する」と説明されています。つまり、自分が考えたことが現実化する、引き寄せることができる、という意味です。でも、本当は「思考」ではなく「感情」が現実化するのが引き寄せの法則であり、宇宙の法則なんですね。

たとえば、みなさんが「おいしいステーキを引き寄せよう!」と考えたとしましょう。これは思考です。でもみなさんの感情はどうでしょうか。わたしたちの感情は自分の波動やエネルギーに深く関係しているので、「おいしいステーキを引き寄せた」時の嬉しい感情やわくわくする感情から生まれる波動やエネルギーになっていなければ、おいしいステーキを引き寄せることはできません。

このように、どんなに頭の中で「引き寄せよう!」と考えていても、欲しいものや願い事を引き寄せることはできないんです。思考が現実化するのではありません。感情によって一瞬一瞬変化している波動・エネルギーが現実化するのです。これが引き寄せの法則です。

なので、逆を言えば「引き寄せよう!」としていない時ほど、わたしたちは願い事を引き寄せることが多くなるんですね。欲しいものが簡単に手に入ったり、思っていたことがすぐに実現したり、会いたい人に偶然ばったり会えたり…といった出来事は、引き寄せの法則が働いて願いが叶った結果です。

特に「あれが欲しいから引き寄せたい」とか「あの人に会いたいから引き寄せたい」などと願っていたわけでもなく、自分は何もしていないのになぜかわからないけれど手に入った、なぜかわからないけれど会いたい人に偶然会えた、という時にいわゆる「引き寄せ」と呼ばれる現象が起きているのです。

引き寄せという現象は、わたしたちの努力とか頑張りといったものとは全く関係していません。頑張って願ったから叶ったのではなく、自分が何か努力しているわけでもないのにとんとん拍子に願いが叶っていく、というわけのわからなさが引き寄せの法則によって現実化している証拠です。

そしてこの「わけのわからなさ」が引き寄せの法則のおもしろいところなんです。頑張ったわけでもなく、努力をしていたわけでもないのに、自分の思った通りの出来事が引き寄せられてくる。この時のみなさんの波動やエネルギーは全く執着していない状態、かなりいい感じです♪

引き寄せの法則では、願い事に執着をすることで願いを叶えるスピードを遅らせてしまうことがあります。たとえば「あの人に会いたい!」と強く願えば願うほど、願いを叶えるまでに時間がかかってしまうのです。

一見すると「あの人に会いたい!」という強い思いによって願いが叶うように思えますが、引き寄せの法則では強く願わない方がいいんですね。強く願うということはそれだけ願い事に執着してしまっているということですから。

執着は不安のことなので、願い事をすんなり叶えたいならできるだけ不安を感じずに、もっとあっさりと軽い感じで願うことが引き寄せには必要です。むしろその方が願いが叶うスピードは早くなりますし、思ったことがすぐに現実になる、というミラクルのような出来事を引き寄せることもできます。

とはいっても、どうしても叶えたい願いほど「引き寄せたい!」と強く思ってしまうことは仕方のないことでもあります。わたし自身にもあることなので、もしどうしても引き寄せたい願いがあって、どうしても執着してしまうような場合は、ぜひ「執着してもいいんだ」という言葉を自分に言い聞かせてみてください。執着していても大丈夫。願いは叶います。